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2007年06月19日
はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン2007
実に長い名前の大会が多くの人の想いをのせて広島県廿日市市で立ち上がった。
市制20周年を記念しての大イベント。
トライアスロンではいまどき珍しいワンウェイ(行ったきり)コースで標高差850m。
スイム=2.5km バイク=55km ラン=20km
世界遺産である厳島神社(宮島)と西中国山地を結ぶ国内屈指の過酷なコース設定。

しかしトライアスリートの大半はこんなコースこそ好む傾向もあるのかもしれない。
自分がトライアスロンをはじめた13年前に今の呉市の島々で開催されていた
【ワールドトライアスロンインひろしま大会】
華やかで活気に満ちたその大会は惜しむ声がある中で無くなった。
広島県のトライアスロン界からひとつ火が消えた。
そんな想いを抱いた自分より上の世代は間違いなくこの大会へそれをオーバーラップしているに違いない。
スタート前に『こんなスケールのでかい大会を立ち上げて下さった』と感謝の意を込め宮島の大鳥居にタッチし、 その後スタートポジションをとった。
多くの観客と上空にはヘリコプターが飛ぶ。
10時の時報と共に大会が火ぶたを切った。
招待選手を含め、ロングトライアスロン界つわもの達がそろった。
ショート専門の自分がどこまで渡り合えるのか挑戦だった。
スイムを2位で上がりバイクの最初の難関で先頭に立った。
その後は一人旅。
ロングトライアスロンの選手たちは必ずバイクで追いついてくるはず。
後ろが気にならないわけがない。・・・が楽しかった。
まるでトライアスロンをはじめた時のときめく感覚が甦っていた気がする。
テクニカルなコースはあまり無理をせず、きつい場面では『リズム、リズム』と口ずさむようにレースを進めた。
ランに移ってからはのぼりは勾配がきつくなる所で必ず足が止まる。
そこがどこになるのか、むしろ人との競走よりも自分の身体に話しかけながらひたすら踏ん張った。
『がんばる!』という言葉が合うのか分からないが、 のぼっている時はとにかくこの大会を良い大会だと思えるようにゴールしたいという執念だった気もする。
この日(6月17日)は、速人(息子)の5歳の誕生日だった。
自分のために速く進むようにと自分のことのようにバイクのポジションを探してくれた競輪選手たちの姿もあった。
スタートからゴールまで先回りしながら必死で応援してくれる友がいた。
高校の後輩家族がゴールで待っていてくれた。
大学時代の後輩夫婦が待っていてくれた。
大学の先輩ものぼりをもって。
一緒に出場した同志の想いもあった。
『この大会で勝ちたい!』
純粋にその想いが起こるのは、この人たちと自分を取り巻く人たちの喜ぶ顔が見たい。
自分が出来るかもしれない一番の方法を分かっているからだ。
終わってみて、『命がけで楽しんだな~』と、フッと思えた。
結果的には独走で余裕だったと周りは言うが、このコースだったから・・・広島での開催だったから、そして誰よりも想いが強かったから、 最初に入れたのだと思う。
想いが実を結んだ夢のような大会だった。

投稿者 テツロー







